master stretch seminar

先日、イタリア留学時代の師であるPino Carbone氏がセミナーのため来日し久しぶりの再会を楽しみ、クラスに誘っていただきダンサーのためのマスターストレッチセミナーを受講してきました。

 

彼は今ではよく知られているジャイロトニックの開発者の一人であり、その後独自にBodyCodeSystemというメソッドを作り、アスリート、ダンサーへの指導、怪我のリハビリなどの分野で活躍しています。

 

彼の知識の深さ、経験に基づいて作られたメソッド、オリジナルの器具はとても素晴らしく勉強になることが沢山ありますが今回痛切に感じたことがありました。

 

20年前も同じメソッドを習い、同じエクセサイズを一生懸命やりましたが、その時の私の身体の状態では捉えられなかったことが沢山あったんだと逆に今になって理解しました。

確かに部分の筋肉は鍛えられたし感じていたのかもしれませんが、それを踊りにはうまく役立てることができなかった。

体も歪みが強かったし、体全体の繋がりもわかっていなかったからなのだと。

私の師である柴田先生に出会って、身体の根本を一から教えてもらい、一から作ってきた今だからこそPinoの教えが体に入り、わかるようになったのだとわかりました。

 

Pinoにも柴田先生にも共通する、

失敗からしか学びはない、自分がわかってることに執着してしまったら進歩はない、常に止まらないで新しいことを追求し続ける、新しいことを知るには自分が間違っていたと知らないといけない、好奇心、謙虚さが進歩を生む。

このような思想を持った素晴らしい先生達に習ってこられたことを感謝しながら、踊ることそして教えることに活かして

いけるよう頑張っていきたいと思います。

 

 

 

 

studio MUKU festa

今年の1月に子供のバレエクラスを担当している

Studio Muku のFestaにて金平糖の踊りを披露しました。

舞台が狭くてヒヤヒヤしながらでしたが、いつもと一味違う舞台で楽しみました。

musicasa公演

 

 

やっと暖かく春になってきましたね!

ついこの間誕生日を迎えました。自分でもびっくりする年齢になりましたが、幾つになってもたくさんの人に祝ってもらえる幸せをかみしめた素敵な1日になりました。

 

誕生日の数日前に大好きな踊りを本当に楽しんで踊れたことが1番の誕生日プレゼントになりました!

動画ができたら載せますね。

世界で起きている悲しい出来事に心が痛みつつも何もできない無力感を感じる日々ですが、一生懸命祈りつつ今年もさらに新しい高みに突き進んでいきたいと思います。

 

それからこの間は素敵なピアノとバイオリンのコンサートに参加させていただき、プロコフィエフのロミオとジュリエットの曲の一部分に出演しました。

普通のバレエの舞台で普通に踊るのとまた違う魅力や難しさがありまたやってみたいなと自分の中で盛り上がっています!このような機会があるのを楽しみに頑張ります。

Merry Christmas

Merry Christmas!!

今年1年も沢山の応援をしていただき有り難うございました。

ずっと騙し騙しやってきた膝の痛みが7月頃にはピークに達し正直限界以上!!でしたが、今までの使い方の歪みのせいだから、使い方を本当に良くしていければ治って踊れるはずと信じ以前にも増して体を整えることを頑張りました。

少しずつその成果で動けるようになってきていましたが、12月に入ってからさらに一段とそのことが確信に変わり始め怪我の功名なのか今は身体全体も前より良い状態です。

思えばバレエ人生、いろいろな挫折の繰り返しでしたが、失敗のままやめられない、何回失敗しても最終的に成功に変わればいいんだと日頃チャランポランな私がバレエに対してだけは強く自分の理想と信念を持ってきたなと思います。

 

2022年、コロナや戦争などまだ世界が大変な状況な中、健康で一つ一つ目標をクリアしながら過ごせた1年に感謝しつつ良い2023年を迎えたいと思います。

 

ずっと信じてサポートしてきてくれた先生と母に言葉で言えないほどの感謝を!そしてついてきてくださる生徒の皆さんからも教える中で多くを教わり学ばせていただきました。有り難うございました。それからいつも気持ち優しく応援してくれる友人達、例え遠い外国にいても何年も会っていなくても変わらぬ想いを持ってくれる。。

 

皆様もどうぞ良い新年をお迎えください。素敵な2023年になりますよう心よりお祈りしております。

 

この衣装は来年2月に踊るドンキホーテの衣装です!私とドンキホーテが結びつかない!!という方、新たな私を楽しみにしていてください。

2023/2/23(祝日)バレエコンサート 16:20開演 20:05終演 多摩市民館(小田急線向ヶ丘遊園駅より徒歩5分)

私は1部でチャイコフスキーパドドゥ(17時くらいの出番)3部でドンキホーテ(19:40頃)踊ります!!

 

 

SS Ballet Class Performance

今回踊った白鳥のパドドゥとバヤデールのパドドゥは長年大事に温めてきたものでした。バレエにおいて脚の使い方は当たり前に大切ですが、良い踊りを作るためには上半身が本当に使える体にならないといけないと突きつけられ、元々得意ではない上半身の課題に時間をかけ向き合って鍛錬してきました。いまの自分のできる全てで踊り終えることができたことでもっといろいろな新しい感覚やクリアしなければいけない課題も肌で感じることができました。

舞台に立つと、普段の稽古ではどんなにやってもつかめないことがつかめたりするので、舞台で勉強していく大切さを更に感じました。

1ヶ月後には白鳥のバリエーションを踊るので、今回得た経験や感覚を踏まえ更に精進していきたいと思っています。

先日の舞台。。

この間の舞台はScott Joplinの曲でElite SyncopationよりStoptime Rag

 

こういう踊りを踊るとあまり思われないみたいだけど、体がのって動けるこういう踊りも大好きです。

 

いよいよ12月は長い間トライしたかった白鳥の2幕のアダジオを踊ります。練習をしていると本当にバレエの中のバレエと言えるほどの素晴らしい作品だと感じます。

白鳥ならではのポーズと動き、いかに形を美しく、そして流れるような動きができるか。。

細部まで細かく練習して大切に踊りたいと思っています。

 

もう一つ踊るバヤデールの1幕のパドドゥも長年心に決めていた大切な物なので楽しみです。

 

よろしければ見に来てください!

 

11/5(土)渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールにて

     SS Ballet Class Performance 2022

                   開場16時半 開演17時  入場無料

                     終演18時半頃

カルメンを踊りました!

ルスカヤ、ライモンダに続き今回はカルメンとキャラクター色が強い踊りが続きました。

純クラシック作品とはまた違う難しさがあります。

ロシア、ハンガリーそしてカルメンはスペインですが、

各国の独特のスタイルを表現できるよう、特に音楽とリズムの捉え方を深く研究しました。

その上でスペインにいた時に見たジプシーの女の人たちを思い浮かべちょっとしたしぐさ、身のこなしをああでもない、こうでもないと考え以前踊った時より進化させて舞台に臨みました。

終わるとまたもっと先の課題ややりたいことが見えてしまうので、これからも一つ一つの舞台を大切にこなしながらどんどん進化していきたいと思います!

Raymonda&Black Swan

5月の舞台終わりました!!疲れました!!でも出し切れました。舞台は本当にいつも沢山のことを気がつかせてくれ次へのステップが見つかるので早速次の舞台に向けて又スタートです!舞台映像はまだないけど、リハーサルの模様はYouTubeに載せたのでよかったら見てください!

次の2つの舞台は技巧的なバリエーションになるので11月は少し情緒的な踊りを考えていますが、、まだ未定!

来年の演目とも合わせて考え中です。

舞台のお知らせ

5月は24日(火)に多摩市民館ホールにて”ルスカヤ”を、

28日(土)にさいたま彩の国芸術劇場大ホールにて

ライモンダ第3幕のグランパドドゥと白鳥の湖より黒鳥のグランパドドゥの2つを踊ります。

 

観に来てくださる方は、ご連絡くださいね!

 

ルスカヤは前から何回も踊ってきた大好きな作品で、民族舞踊のようなステップも盛り込まれていて素敵な踊りです。踊って行く毎に、音楽やステップの踏み方の理解が深まっていっています。衣装も独特です。

 

ライモンダはハンガリーのお姫様の役なのでハンガリー音楽チャルダッシュのリズムと動きに特徴がある踊りです。これもクラシックでありながら民族舞踊のポーズなどが多用されていて普段とはまたちがう部分にも重きを置いて練習しています。とても美しくかっこいい踊りだと思います

 

黒鳥は技術的にも回転が多く大変な踊りですが、技術の安定以外に、やはり解釈と演技が非常に重要になる踊りだと思うので、何回も何回も細部にわたって作り上げていってます。

黒鳥オディールという存在は?ロットバルトの目的は?王子は騙されてるの?それとも?オディールは白鳥オデットに似ているの?外見?内面は?共通点はあるのか?どんどん深めていって踊ってみたいです

又来年に向けて

1年以上膝の痛みに悩まされてきましたが、

結局身体の使い方を本当に正しくできるまでは痛みが取れない状態が続き、毎日のように痛みの場所も変わる、できること、できないことも変わる中である意味大変な1年でした。痛みがきつい時は歩いたり階段の上り下りも辛くそんな状態で本番を迎えたこともあったり、、、

でもおかげで大きな収穫があった1年だったし、膝もだいぶ治ってきたので来年は更に前進したいと思っています!

 

次の舞台は2月!踊る”春のバリエーション”はロビンズらしいつなぎが見せ所のような踊り。前踊った時はまだ全然消化できなかったので今回は意欲が湧いています。

 

その後は彩の国劇場で黒鳥のグランパドドゥ、ライモンダ第3幕よりグランパドドゥを踊ります。黒鳥は技巧だけではなく踊りを通してストーリーをわかってもらえるように、またライモンダはキャラクターの要素が多い踊りなのでそこを踏まえながらどれだけ音楽的に踊れるかが大事な作品だと思うのでとっても楽しみです。

 

 

達成感&早速次へ向けて

11月7日の本番無事終了しました。

ジゼルのパドドゥは何度も過去に踊ってきました。生身の人間ではない存在でありながら一人の女性としての気持ちも表現するこのパドドゥはとても好きですが難しくやる度に課題と向き合ってきました。

今回細かい反省点は多々ありますし全部できたわけではないですが、この踊りをやるならこう出来なければ、、、と考え肉体面、技術面で努力してきた事が出せたことは達成感になりました。

 

ロミオとジュリエットのバルコニーのパドドゥは特殊なリフトが多く、最初は動きをスムースにつなげていくのに苦労しました。でも練習を進めていくうちに一番難しく感じたのは演技をいかに自然な流れでできるかということでした。

ここで手を握って、ここで胸に手をあてて、、と実際に振り付けがあるのですが、そしてそれを実際練習していくのですが実際の踊りではそれが振り付けをやっているように見えてはダメ。あのシーンでは本当に初めての恋の気持ちに感情を抑えきれない少女そのものでなければ。。。

何度も試行錯誤して自分なりに考えてきたジュリエット像ですが、演技面では本番の舞台が自分にとって一番望んでた形になれたのでよかったとホッとしています。

 

舞台はいつも沢山のことを感じさせてくれ次の課題も教えてくれるので、また次へ進んでいこうと思います。

 

12月1日は回転ばかりの創作バリエーション。あの有名なリムスキーコルサコフの熊蜂の飛行の曲です。

 

ロミオとジュリエット

次回踊るものの一つがマクミラン版ロミオとジュリエットよりバルコニーのパドドゥです。

難しいリフトが多く、それらをこなしながらそれを感じさせない自然な流れで動きと感情表現を作ることは本当に身体が自在に動かせるようになっていないと大変で新しいチャレンジになっています。

あと1ヶ月自分の中で音楽と振り付けと物語の中に入っていけるよう大事に作り上げていきたいと思っています。

舞台を一つ終えて

コロナが収まらない中、ギリギリの状況でなんとか無事に本番を終えることができてホッとしました。

バレエどころじゃない、、、そんな状態が今年も続いてしまいそうですが、一刻も早いコロナの収束を願いつつ今年予定している舞台に向けて励んで行きたいと思います。

 

今日はこの前踊ったTANGOについて!

元々こういう系統の踊りは好きでしたが、実際そんなに取り組んできたことは無く未知のチャレンジでした。

とりあえずできた!というところに持っていくのはある意味クラシックより簡単でした。でもそこからなんかここ様にならない。。なんかここ変。。なんかニュアンスが今一つでない。。とたくさん悩みました。小手先でポーズをいくら作ってみても可笑しいだけで自然にならないし、、、困ってある時期から踊りを直そうとするのをやめてひたすらストレッチやバーで身体をより良い状態で使えるよう、古典を踊る上でもより綺麗なラインが出せるよう根本から変化させようと取り組みました。

少しずつでも体が良くなればなるほどテクニックもやりやすい、前よりラインも出せる、踊りやすくなっていくのはバヤデールのリハーサルでも実感していたのですが、それと比例してTANGOにおいてのニュアンスも体が良くなればなるほど自然に出せてくるとわかり驚きでした。練習してないのにいつの間にか苦労していた部分が自然にできるようになっていました。

今回は大きな自分の体の欠点にも挑んだので変化の痛みもきつく耐え難くもう無理かと思う日々でしたが、体の変化無しにはこのように踊れなかっただろうと思えたので良かったなと思いました。

ビデオができたら載せますね!

 

動画配信

世界中を、想像もしなかった状況へ一瞬のうちに追い込んでしまったコロナウイルス。どうなっていくのか予測がつかない不安の中、無力ながらたくさんの苦しんでる方に思いを馳せて祈っています。命をかけて闘っている医療関係者の方々他携わってる方達に頭が下がります。当たり前が当たり前でなくなる事に触れて初めて1日1日のありがたさも身にしみます。どうぞ早く終息して皆に平安が訪れますように!

 

バレエの活動も当然できなくなる中、前から考えていたことですが始めています。

自分の習ってきた、そして今踊りの、教えの原点になっているバレエの理論、思想を導入部分から専門的なレベルまで

細かくシリーズ化して配信してみようと思いました。

自分の教室の生徒だけでなく、頼まれて教えに行った他の場所や一回限りの講習やレッスンで皆から受けた質問や疑問のこともありまとめていきたいなと考えました。

 

興味があれば是非チャンネル登録してみてください。(rei_ballet)         もし少しでも参考になれば幸いです。

椿姫

6年前に初めて演じた椿姫。オリジナルの振り付けで2台ピアノの演奏でモノバレエとして。。いかに身体で、動きで、ストーリーを語れるかの極みの究極のチャレンジだった。時間をかけて解釈を深めて作っていったつもりでも、いま振り返ると表現したいことを全部できる身体ではなかった。今ならこうしたい、こうできる、いっぱい頭に浮かぶ。

近いうちに再演のチャンスがあるように願っています。

12月7日(土曜日)17時開演 終演予定19時半

渋谷区総合センター大和田伝承ホールにて

SS Ballet Class Performance 2019 

 

カルメン組曲よりバリエーションとタイスの瞑想よりパドドゥをヤロスラフサレンコと踊ります。

 

カルメンのソロは情熱的で自由奔放なカルメンの気質を見事に表している音楽も楽しい作品です。

 

タイスの瞑想のパドドゥはあまり馴染みがないかもしれませんがあの有名な甘美なメロディーに振りつけられた作品で

遊女タイスが修道士アタナエルの導きで信仰に目覚め快楽の世界を捨て神の道に生きようとするシーンで2人の揺れ動く気持ちが描かれた素敵なパドドゥです。リフトが多く難しい振り付けですが、動きがどれだけ流れるように踊れるかが大事だと思うので2人の動きが音楽になるようにしたいと思ってます。

Giselle&Black Swan

今度11月に踊る演目はジゼル2幕と黒鳥。技術的なことはもちろんだけど、練習を重ねて行くたびにこの2つの対照的な踊りそれぞれに対しての踊り方の追求が限りなくあることに気がつかされます。

 

同じアラベスク1つのポーズを取ってもジゼルのアラベスク、黒鳥のアラベスクは違う。歩き方、目線の使い方、首の傾け方、音楽の使い方、ジャンプの仕方、数え切れないほどの細かいニュアンスの違いがジゼルらしさ、黒鳥らしさを作り上げて行く。

 

今までも表現のことはずいぶん考えてきたけれど、気持ちの表現に頼ってきたことも多い。

自在に動かせる体を作り、綿密に細部まで作り上げていくことでお客さんがセリフがなくても役柄を分かり自然にストーリーを追っていけるように。

技術を鍛錬することと並行してジゼルと黒鳥の描写を丁寧に理想に向けて追求しながら頑張っていきたいと思います。

 

リハーサルはまだ始めたばかり。。これから本番まで時間をかけ練って良くしていきたいと思ってます。

福岡公演

福岡での公演は1日3回公演というハードスケジュールでした。加えて当日熱を出してしまったり、ステージの条件等色々大変なこともありましたが無事終えることができました!

 

毎回舞台に立つと思うことですが、どんなに練習を積んでも舞台でしか理解することができない感覚があるのは本当に不思議です。

 

練習はとことん納得のいくまで全ての面から追求していきます。私はどうしても感覚に頼り過ぎてしまうことがありますがそれだけでは諸刃の剣ですからその感覚を大切にしながら実際それを体で表現できるように毎回毎回客観的にみてもらい指導を受けながら体の使い方と向き合いより完璧な方向に使えるよう鍛錬を続けます。

 

どんなに作っても舞台では通用しない!というのは長い間の自分の舞台経験から学んだこと。昔は不安や緊張が強くなるとこうやってればというような安心要素を作り出して踊ろうとしました。でもそれでは舞台で自由に踊り、自由に表現すること、お客様に何かを伝えることはできない。精神的にも自分を知りコントロールする力、体を知り確実なテクニックができる体作りをしておくこと。

 

これからも色々な役柄を表現し役柄に応じたテクニックができるよう自分の理想を追求しながら次回の舞台に向けて頑張っていきたいと思います。

観に来てくださり暖かい感想を書いてくださった皆様、ありがとうございました!

1月の公演に向けてリハーサル!

 

2018/11/17

 

11月10日にご縁があり、福岡の久留米にあるフジタバレエ教室で教えをさせていただきました。

藤田先生のバレエに対して、そして生徒一人一人に対しての愛情溢れる素晴らしいご教育の賜物で沢山の素直で可愛い生徒たちとレッスンできとても楽しいひと時でした。バレエだけではなく、人としての在りかたなど私自身が多くを学ばせていただいたこの機会を心より感謝しつつ益々精進していきたいと思います。

ありがとうございました。

 

ブログにレッスン写真載せていただきました。私が可愛い生徒達と写真を撮るのを忘れてしまったので。。。。

 

 

 

2018/10/2

バヤデールよりニキヤのバリエーションの練習の1コマです。

 

自分に合うと言われる役柄、自分が好きな踊り色々ありますが、音楽と感情表現が踊りのステップとピタリと自分の中でマッチする瞬間があります。

この踊りもそのような感覚を持って踊れた作品のひとつで幸せでした。

 

バレエはセリフのない劇、音楽と共に身体で表現する物語である。

たとえストーリーのない抽象バレエでも身体の動き自体が音楽にならなければいけない。

どんな踊りに取り組むときも一番大事にしていることです。又さらなる挑戦を続けたいと思います!

 

2018年1月より、広尾に”音と動きの空間”名付けてミレートスを開きました。

ヨーロッパには昔ながらの文化として、貴族の家で芸術家や文化人が集まり交流する場所としてサロンというものがありました。いろいろな分野の芸術家たちがお互いに刺激を受け合いながら各方面で素晴らしい作品を生みだしました。その名残でヨーロッパには気軽に芸術を日常で楽しめる場所がたくさんあります。

ミレートスでは肩肘張らずに芸術に触れてもらえるよう、そして楽しんでもらえるような企画をいっぱい考えています。舞踊、音楽、絵画、文学全てが密接な関係にある、知れば知るほど面白いことです。

 

ピアノと踊りのパフォーマンス、楽器のコンサート、音楽について深い知識も学べるピアノフォーラム、体の仕組みまでを理解していけるストレッチクラス、柔軟な子供のうちに良いもの、美しいものに触れて感性を育ててあげたいとのことから子供を対象とした芸術イベント、音楽について、舞踊についてのレクチャー、体験会など。。

是非皆様一度遊びにいらしてくださいね。 www.mirethos.net   FB Mirethos

 

2017/5/18

前回の投稿からちょっと時間が経ってしまいましたが、いろいろ心境や状況の変化がありました。

これからこの場を借りて自分のバレエに対する思想などを書いていきたいと思います。

 

次回のテーマは子供の教えについて!長年いろいろ考えてきましたが、今自分の中で一つの形としてまとまってきてるように思いますので書いてみたくなりました。

読んでいただけたら嬉しく思います。

 

長年教えてきてる中で、毎回より良い教え方というのを思考錯誤しながらやってきました。大人への教えの中には又少し違う要素も含まれますが今日は子供への教えについて!

 

特に日本においてはバレエを習いに来る子供たちの全てがバレリーナを目指しているわけではないという状況で、バレエということだけではなくもっと大きな意味で子供の将来ということを考えて子供たちを見るようになりました。

子供をじっくり見ているといろいろな事がわかってきます。そして言動、行動にその子なりの意味がちゃんとある事がわかります。やる気がなさそうにしながら毎回休まず来る子はバレエが嫌いなのではない。自分では出せないけど自分の中にあるものをわかってほしいと願っている。ステップがなかなか覚えられないから下手ではない。体の歪みによって体が自分の感性に反応できないだけ。体は硬いけど優れた音感を持っている子、いい加減と紙一重だけど想像力、発想力がものすごい子、そして大きな意味で子供は大概本能で正しい事を理解する力を自然に持っていると。

 

バレエは決められた型がありきちんとした基礎をマスターしなければ進めない習い事だから難しさはありますが、

型にはめて教える事はできないと思っています。少なくとも小学校高学年までは、それぞれの子供が持っているものを最大限に出させて、上から押さえつけて教えるのではなく自由にやらせながら間違った方向へ行きそうな時だけ戻してやり

常に子供に美しいもの、真実のものに触れさせ体感させる事だと思っています。子供を教える上で一番やってはいけないのは目先の結果を作る事、他人と比較すること、やらなければいけないのはどんな変化にも対応できる体と頭を作る事だと考えています。

 

小さい子がすごい事ができる、早熟の天才という事に重きがいきがちですが、10代でできるすごい事は20代になったら普通の事になってしまう、年齢とともにどんどん良くなっていく事がすごい事。そのための根を作るということを思い教えています。

 

 

2017/1/20

新年明けましておめでとうございます。今年はパリで新しい年を迎えました。久しぶりのヨーロッパでのバレエ研修はとても沢山の学びがあり充実したものになりました。SS Ballet Classのホームページのブログにも少し書きましたが、今回ヨーロッパというバレエが生まれた土壌があり、文化としてバレエが根付いている場所でいろいろなことの違いを再確認した滞在になりました。

いろいろな先生のクラスを受け様々な教え方とメソッドを体験してみた中でやはり良い先生は個々の体型や資質、条件の違いを見抜いて見た目ではなく個々に適した指摘をする、メソッドや形は一つの手段であってそれが全てではないことを知っていると思いました。同じ問題点をどういう言い方で直すか、どんなアンシェヌマンを組むか、すごいダンサーが必ずしも優れた教師ではない、先生にとって大事なのは見る目と正確な身体の知識、そしてバレエを総合芸術として舞台で踊るということはどういうことか理解してることだと再実感しました。そして生徒側にも自分にとってためになるクラス、相性の良い先生を選び取る力と意思がなければいけないということ。

 

ダンサーとしての観点からは今回どの先生のクラスからも発見があり、自分に欠けてるものがよく理解できると同時にダンサーとしての自分の長所、短所をはっきり自覚することができました。いくら頭では理解していても日本のように個が個でいるのが難しい、ストレートでいるのが難しい国の空気の中ではうまく自分と向き合うのが大変ですが、向こうで全く他人との比較がない国で私が私以外の何物でもないとなれて良いものを得てこられたと思います。

ただ日常でも自分の意思がはっきりしていないとやっていけないのと同じでバレエにおいても全く違った骨格、体感、意識を持っている人々の中でバレエを学ぶには骨格の差からおきるバレエにおいての身体の違い、動きの違いを知っていること。それに対して正確な身体への知識を持っていることは絶対必要だと感じ日本で柴田先生に習うことができたのはありがたいことだと向こうにいながら感じました。日本にいると手取り足取りに慣らされてしまいますが、どんなものからでも学べるかどうかは本当に自分次第ですね!

今年は学んできたものを加えていかしつつ更に踊り、教え共に進歩していけるよう頑張ります。

 

 

2016/11/20

発表会は無事終了いたしました。舞台での学びはとても大きくこれからも舞台を多く踏んで進歩していきたいと思います!今年は年末1ヶ月ほどバレエ研修でパリに行ってきます。来年に向けて新たなスタートとなりますよう!又舞台情報アップしますので来年も応援よろしくお願い致します。

この前の舞台後生徒達と記念にパチリ!!

2016/10/20

 

今年はあまり季節の良い秋を実感せず夏から冬へと目まぐるしく気候の変化についていくのが大変でしたが、あっという間に年末が近づいてきて1年の早さにびっくりです。

今年は色々と実りの多かった1年でした。

11月15日に次の舞台、主催する教室の発表会があります。全幕ではないですが白鳥のバリエーションと黒鳥のグランパドドゥを踊ります。

練習を積んでいくたびに白鳥の湖が古典バレエの最高傑作と言われバレエといえば白鳥の湖と言われるわけがわかるほどこのバレエを踊る難しさを感じてきました。技術ができれば良いわけではない、思いを込めれば良いわけではない、白鳥、黒鳥の独特のスタイルを身につけ、なおかつ物語を正確に体で語れなければいけない。。

回転の仕方、脚の上げ方、バランスの取り方、タイミングの取り方、そういうものが白鳥なら白鳥、黒鳥なら黒鳥、他の踊りならそれに応じたものになれば、たとえ物語を知らないで見ている観客にも物語が良くわかる。バレエとは喋らない、体で語るもの。技術がなければ踊れないけれどバレエにおいての技術とは本当に全ての技術が表現になったときだと今回踊りこんでいく中で改めて強く思い深めてきました。

まだ1ヶ月ある中で更に掘り下げていきたいと思っています。